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【生後6ヶ月〜1歳】CAが実践! 月齢別赤ちゃんとのフライトを乗り切るコツ(持ち物・機内での遊び・離乳食など)ANAの子連れ旅

私の子供は2歳になるまでに地球を約4周しています。初フライトは生後2ヶ月の時、帯同家族の宿命でたくさん飛行機に乗って旅行や一時帰国をしています。生後半年〜1歳というと、寝ている時間が短くなり、よく動くようになり、大きくなって抱っこがしんどく、離乳食が始まり、早い子だと歩き出してしまう…そんな時期ですよね。今回は元国際線客室乗務員が実践した、この月齢の赤ちゃんの機内での過ごし方のコツを自身の経験を踏まえてみなさんにシェアしたいと思います!

目次

動きが活発になってくるので体力勝負のフライトに!

私は現在主人の仕事の都合でブラジル住んでおり、ブラジルで出産しています。そのため我が家のおチビさんは生後間もない頃から多くのフライトをこなしてきました。特に日本への一時帰国の際は過酷で約12時間の国際線フライト2本に加え、ブラジルの国内線1本という乗り継ぎを含めると片道35時間以上のフライトを乗り越えなければいけません。数回一人で子供を連れて日本に帰ったこともあります。

もちろん元国際線客室乗務員の私は飛行機に乗ることには慣れていますが、赤ちゃん連れとなると話は別。しかし働いていた頃の知恵を活かして毎回なんとかロングフライトを乗り切っています。

赤ちゃんの性格にもよりますが、生後半年から1歳までの赤ちゃんのフライトは離乳食も始まり、体重も増え、動きも活発、しかし機内での大人しくさせる手段と言われる「おやつ」「動画」という手段が使えないので大変です。この時期の我が家のおチビさんはおやつにも動画にもまだ興味がない状態で、動画を見せてみてもiPadに触って画面を変えて終了、おやつも少し食べ、遊び食べし始めて終了という感じでした。

大人が構って遊んであげなければいけないし、なんでも口に入れるので一瞬も目が離せない…。体力忍耐力勝負のフライトになります。

耳抜きのタイミングを逃さないで!!

はじめに全ての月齢の赤ちゃんにとってとても大切な事は「耳抜き」。CAとして働いている時に機内で多くの赤ちゃんが耳抜きが上手に出来ず泣いている姿を目にしました。パパもママも「おっぱいやミルクを飲ませれば耳抜きができる」ということはご存知です。でも赤ちゃんが泣いてしまう…それはおそらく耳抜きのタイミングが間違っているのだと私は思います。

耳が詰まってしまう原因は気圧の変化。なので離陸と着陸の際に耳抜きをしてあげて下さい。離陸時はとても簡単!飛行機が離陸した直後から授乳して下さい。大体15分くらいで気圧の変化はなくなるので、15分間を目安に授乳を続けて下さい。

着陸時の方が耳が詰まりやすい!

多くのパパママが離陸の際の耳抜きが上手にいき、ホッとします。しかし赤ちゃんが耳が痛いと訴えるのは離陸時より着陸時の方が圧倒的に多いです。なので着陸の際もしっかり耳抜きをしてあげて下さい!

飛行機は着陸の約20分前から高度を下げ始めます。そうすると気圧の変化が起こります。私は働いていた経験で飛行機が高度を下げ始めるとわかりますが、飛行機に頻繁に乗らない方は降下し始めても気付かないという人も。(うちの主人がそう)

着陸時の授乳のタイミングを掴むにはいくつかのポイントがあります。まず機内アナウンスをよく聞く事!大体どのフライトも「何分後に飛行機は降下を始めます」というアナウンスがされます。それを聞き逃さないように!そのアナウンスがない場合はCAに直接降下の時間を聞いてしまっていいと思います。CAはフライト前の機長とのミーティングで降下開始の時間をメモしているはずです。

降下開始したら着陸までの約20分間授乳を続けて下さい!

自分の耳が詰まった時にはもう時すでに遅し!降下を開始したらすぐに耳抜きを始める事がポイントです。

飛行時間が1時間くらいのフライトは授乳しなくていい時間が15〜20分くらいしかないのにお気づきでしょうか?短距離フライトは前半後半と授乳の量を調整するのが要!

ちなみに寝ている赤ちゃんは起こさなくで大丈夫!!!起こして耳抜きする必要はありません。寝ててもらいましょう。

耳抜きに便利なアイテムはおしゃぶり!おっぱいが尽きても、お腹いっぱいでミルクを欲しがらなくでも、おしゃぶりがあれば耳抜きができます。またマグから水分摂取できるようになった子は耳抜きがさらに楽になります。いつも使っているマグを持ち込むのも一つの手です!

漏れないマンチキンのマグに非常に助けられた我が家。気圧が変化しても漏れないし、旅先で洗いやすいので愛用中。6ヶ月から使えるのでフライトまでに練習しておくと少し気が楽になります。ちなみにストローマグは気圧で漏れてしまった経験あり。(サーモスは大丈夫)

赤ちゃんとパパママが快適に過ごせる時間帯のフライトを選ぶ!

生後半年を過ぎると生活リズムが安定してきます。お昼寝の時間が大体決まってきたり、深夜にまとめて寝てくれるようになります。

私の場合、産院を退院してきたときから「ジーナ式」でネントレをしていたので、お昼寝・就寝の時間が決まっていました。なのでなるべく寝てくれそうな時間帯を選んでフライトを取って、夕方の疲れてグズグズになってしまう時間は避けるようにしていました。昼間のフライトより深夜のフライトの方が長く寝てくれたので、私は深夜便の方が今でも好きです。深夜便は周りの人も寝るので、機内は昼間の便より静かでなので母も子もよく寝れます。

バシネットは必要!?赤ちゃんにとって過ごしやすい席

まず搭乗前に重要な任務があります。それは赤ちゃんにとってベストな席を確保する事!!

乳児連れのフライトの際にみんな口を揃えて「バシネットを予約した方がいいよ」と言いますよね。

はい、正解です!

でも何時間のフライトかによってバシネットが必要か不要か変わってきます。(バシネットとは座席の前に壁に取り付ける乳児用のベットのこと)

日本の国内線の場合。私の経験から必要なのは沖縄路線だけだと思います。

国際線はバシネット必須!!ギャレーから離れるべし!

一方で国際線に乗る場合、予約時にバシネットを取り付けられる席を確保しましょう!韓国くらいはなくても大丈夫ですが、3時間以上のフライトはバシネットがあった方が断然大人の体の負担は少ないです。

比較的どの航空会社もエコノミークラスにはバシネットを取り付けることができますが、ビジネスクラスはバシネットが取り付けられないことも多々あります。私の経験ではユナイテッド航空とアメリカン航空はビジネスクラスにバシネットを設置できませんでした。予約時に要確認です。

ここでもう一つバシネットについてのポイントがあります。機内には何箇所かバシネットを設置できることろがあります。オススメは ‘ギャレーから離れたところ’ !!ギャレーはガチャガチャうるさい事が多く、おチビさんは騒音で起きてしまうこともありました。バシネットは飛行機の隔壁に取り付けるので、大体ギャレーと呼ばれるCAの作業場の裏に設置されることが多いです。しかしギャレーから離れた場所のバシネットもあるので、予約時に「なるべくギャレーから遠いバシネット席がいいのですが…」とお願いしてみて下さい。

ちなみにまだ赤ちゃんが生まれていない時でもバシネット席を確保できます。バシネット自体の予約は生まれた後に赤ちゃんのチケットを購入しないとできませんが、バシネットを取り付けられる席は確保できます。バシネット席はオンライン上ではブロックされている事が多いので、コールセンターに問い合わせをして、バシネット席を確保しましょう!

機内のバシネットの数には限りがあります!特にハワイなどの子供が多い路線やお盆・年末年始はバシネットは争奪戦です。早めに予約しましょう!

バシネットは何キロまで使える?

バシネットは各航空会社の規定にもよりますが、大体10キロまで利用可のところが多いです。体重は自己申告制です。「自己申告なら少しオーバーしてても使えるかな」とお思いのそこのあなた!!危ないので絶対にやめて下さい。重量オーバーしてバシネットごと床に墜落した例があります、とても危険です。よくバシネットを物置にしている人を見かけますが、赤ちゃんが重量オーバーしていなくても、一緒に置いているものでオーバーすることもあるのでお気を付け下さい。

我が子は細身だったので、1歳7、8ヶ月まで10キロを超えませんでした。そのためバシネットも使用することができたのですが、1歳を超えてきたあたりで縦が窮屈そうでまるで棺桶状態でした。

最新のANAのバシネット

1歳7ヶ月の時のフライト。バシネットは標準サイズですが、足が曲がってます。

床で遊べる席もおすすめ!

生後半年以降は動きが活発になってくるので、ずっと大人のお膝の上にいるとストレスが溜まってくる赤ちゃんもいます。ねんね期の赤ちゃんと違い、昼間の長時間のフライト中は赤ちゃんも動きたい欲が出てきて大人の膝の上で暴れ始めることも(汗)我が家のおチビさんはそのタイプでだったので、座席の前が広い席の時はレジャシートを引いて床で遊んでいました。(ベルト着用サインが消灯している時に)バシネットを付けられる席は座席の前が必ず広いので、床で遊ばせることもできます!隔壁の後ろの席は座席前が広々としているので、おすすめです!予約時に確保して下さい!!

前列がある座席の場合、床で遊ばせるのは怪我の危険があるのでおすすめできません。機内は赤ちゃんが安全に過ごせるように設計されていないので、金属が抜き出し状態になっていたり、小さい隙間があったり…。機内で手を切ってしまった赤ちゃんを見たことがあります、くれぐれもご注意ください。

あぁ考えたくない…機内での離乳食

この月齢で飛行機に乗る際、一番の気がかりは「離乳食」ではないでしょうか。

潔く飛行機に乗る際は「離乳食はパス」という人もいます。それでも全く問題ないと思います。ただ機内は乾燥するので水分補給だけは忘れずに!

私は時差ボケ対策、満腹でよく寝てくれるようにと離乳食を自宅にいる時と変わらないリズムであげました。事前にお試しした我が子お好みのベビーフードを機内に持ち込んであげていました。

普段手作りの離乳食ばかり食べていたおチビさんは、BFに慣れるまで時間がかかりました。飛行機に乗る前に計画的にBFに慣れさせること、大事です!!

1歳未満のベビーフード(以下BF)ってトロットロで上げづらいんですよね。飛行機がガタガタ揺れ始めた時なんかは本当に大変でした。機内でBFを上げる際に大活躍したアイテムがこちら!

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まずはこのリッチェルの「レトルトパウチスタンド」。機内では圧倒的に瓶タイプのBFの方が便利なんです。よく食べてくてるフルーツ系のBFも瓶タイプですし。でもただでさえ赤ちゃん連れの旅は荷物が多いので、少しでも荷物を減らすためにパウチタイプのBFを機内では利用していました。パウチタイプの場合、このスタンドがあると両手がフリーに、仮置きもできるし、すくいやすいし、パウチが瓶タイプのように扱いやすくなります!!1つ持っていて損はないと思います。

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「汚れたものは機内で捨てる!」主義の私はリチェルの肢の長いパウチ用のスプーンと使い捨てエプロンを愛用してます。赤ちゃん連れのお出かけの定番ですね!

機内で頼めるベビーフードってどんなもの?

国際線になると航空会社によってはベビーミールというものを追加料金なしで用意してくれます。事前予約は必須です。国内大手2社、JALとANAはベビーミールの提供がありますが、外資系の航空会社はベビーミールの取り扱いがないところも多くあります。

こちらはANAのベビーミールです。メインは鶏そぼろとお野菜のあんかけ粥でした。離乳食初期のメニューではありません。ゴックン期後半以降の赤ちゃんを対象にしているメニューでした。

やはり離乳食初期の赤ちゃんはお好みのものを持ち込むのがベストです。離乳食後期だったおチビさんですが、このヨーグルトはお砂糖入っているものだったのであげませんでした。ベビーミールを頼んでいても、BFを持ち込みした方が安心だと私は思います。

外国発のフライトのベビーミールは美味しくない!!!

こちらはANAのニューヨーク発のベビーミールです。旅行中アメリカのBFも問題なく食べていたおチビさんですが、このベビーミールは1口でベーして終了。相当お口に合わなかったようです。

ANA便でも機内食はアメリカで作っているので、日本発のベビーミールとはクオリティが全く違いました。外国発の便はベビーミールはないと思って準備した方が賢明です。

贔屓してるわけではありませんが、日本の航空会社ってすごいんです。こちら見て下さい!

ベビーミールとは別にANAの機内に搭載されているベビーグッズの一部です。

「手ぶらで乗ってもいいんじゃなか」と思ってしまう程充実しています。もし機内で何か困ったことがあったらCAさんに相談してみましょう!!

ブラジルに帰るとCAさんにお話したら、「ブラジルに日本のベビーグッズないですよね!?」と全てお土産としてプレゼントして下さいました。ただの神です。ANAさん、いつもありがとうございます!!

機内持ち込みしたベビーグッズ

赤ちゃん連れフライトは機内に持っていくものもかなり重要。最低限のものをバックに詰めても大荷物…私が厳選した必須アイテムをご紹介します。

  • 抱っこ紐
  • 授乳ケープ
  • 哺乳瓶・キューブミルク
  • おしゃぶり
  • 着替え
  • 保湿剤(機内は乾燥しているので長距離の場合は必須)
  • おもちゃ
  • おくるみ(機内は寒い)
  • ママのおやつ(授乳中の食欲対策・癒し)
  • オムツ
  • 使い捨てオムツ交換シート
  • ねんねのお供

着替えは多めに!私は30時間フライトでは着替えを10セット持って行きました。機内は寒いので調節できるように重ね着がオススメ。私は機内では足つきのロンパースをよく着せていました。

機内のおむつ交換台は狭いのでパンツタイプの方が楽に交換できます。

オムツは圧縮袋に入れるのがオススメ!今でも旅行の時はこれを使っています。100均のと違って何回使っても壊れません。

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あと重宝したのが、使い捨てのオムツ交換シート!普段はファミリアの布製のものを使っていますが、すぐに洗濯できない旅の途中に汚れたら一発アウト。コンパクトで汚れたら捨てられるこちらを愛用していました。今はコロナで衛生面も気になるご時世なので、使い捨てがおすすめです!

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機内に持ち込むおもちゃについて

赤ちゃんがご機嫌に過ごしてくれるように、まるでお守りのように大量のおもちゃを機内に持って行こうとする方がいます。でもおもちゃは本当に少しで大丈夫。というかこの時期のおもちゃが何種類もあっても子供は退屈するんです。大人が全力で相手をしてあげるのが1番なんです

働いていた頃、多くの赤ちゃん連れを見てきましたがいつも使ってるお気に入りのおもちゃもすぐに飽きてしまう子が大半。不慣れな環境でいろんなものに興味がいき、いつものおもちゃは眼中から消えてしまいます。まだ長い間動画も見てられる月齢ではないので、この時期は大変です。

私は歯固め、ガラガラ、手鏡くらいのおもちゃでブラジルー日本間のフライトを乗り切りました。

あとは機内にある雑誌を読んであげたり、機内の絵本をお借りしたり、機内を散歩したり、いないいないばをして遊んだり、外の景色を見たりして過ごしました。

ロングフライトだと座席にいられなくなった赤ちゃんたちがCAの作業場、ギャレーと呼ばれるところに自然と集まります。そこで赤ちゃん同士を少し交流させたりして遊ばせました。大人もいい気分転換になります。

おチビさんは機内で紙コップともらって遊ぶのが好きで、2歳近くの今も紙コップには大変お世話になっています!大人が機内にあるもので遊びを提案してあげると赤ちゃんも楽しめるので、試してみて下さい!

あと搭乗する前にキッズスペースなどで思いっきり体を動かす時間を作ってあげるのも大事です!

最後に

生後半年から1歳は多くの赤ちゃんがまだ歩いていない時期なので、1歳から1歳半の子に比べるとまら楽に飛行機移動できます。離乳食が始まって大変な時期ではありますが、日本のBFがあれば大丈夫。ずっと動けないと赤ちゃんはストレスが溜まるので、上手く動きたい欲を発散させるのが要です!

周りの人のことが気になったりすると思いますが、CAは赤ちゃんの味方です。困ったらなんでも相談してみましょう。泣いている赤ちゃんに対して心無いことを言ってくる人も実際にいます。万が一そんな人に出会ってしまったらとても傷つくと思いますが、そういう変なことを言ってくる人のことは周りの人は冷ややかな目で見ています、CAも。

赤ちゃん連れの飛行機移動が無事に成功しますようにお祈りしています!

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この記事を書いた人

元CA&駐在妻イザベラです!新卒で日系航空会社に入社。国際線客室乗務員のキラキラ生活から一転、結婚を機に日本から片道35時間のブラジル田舎町で非キラキラ駐妻に。本帰国した現在は子連れ旅行、子連れ旅のトラベルハックを発信中。CAと駐妻時代に習得した旅行術シェアして、皆さんの旅行が3倍楽しめる事が目標!トラベルライターの卵、2児の母。ソムリエ

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