CAが実践!どの座席が一番良い?飛行機の座席を選ぶ際の10のコツ

今回は元国際線CAが快適なフライトを過ごすための座席選びのポイントについて紹介します。ストレスフルな乗り物である飛行機での旅が少しでも快適になるように、私が普段から実践している秘術についてもお話します。

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空の旅の明暗を分ける座席指定!

飛行時間が長くなればなるほど重要になってくる、座席の選択。最近ではオンラインチェックインやWeb予約の際に、自分で座席を選択することも多くなってきています。私も座席を選ぶ時はとっても悩みます。隣に座る人や飛行機の機体など乗ってみないと分からないこともありますが、リスクはなるべく取り除きたいものです。これから座席の選び方についてお話ししたいと思います。

ギャレー付近は寒い・うるさい

飛行機の中にはギャレーと呼ばれる、CAが作業するキッチンのような作業スペースがあります。そのギャレー付近の席は寒がりの方にはおすすめしません。ギャレーは機内食を冷やすための装置がたくさん付いており、その冷気が客席まで届きます。飛行機内はただでさえ寒いのに、ギャレー付近は更に寒くなります。またCAが作業しているときは扉を閉める音や話し声が聞こえてうるさい時があります。よく眠りたい方は避けるべきです。

快適そうで快適ではない非常口座席

「非常口座席」と呼ばれる飛行機の扉付近の座席があります。非常口座席は足元が広々としているので、とても人気が高いです。航空会社によってはプラスの運賃がかかるところもあるくらいです。足元が広いというメリットがありますが、実はこの座席はデメリットもたくさんあるのです。

非常口座席には普通の席にはない規則があります。まず基本的に非常口座席に座る際は、緊急脱出時にCAに従って乗客の脱出の援助することが条件。この条件を承諾しないと非常口座席には座ることができません。それ故脱出の妨げにならないよう足元に自分の手荷物は置くことができません。さらに航空会社によって規則が異なりますが、膝の上に一切手荷物を置いてはいけないというルールの会社もあります。自分の手荷物全てを終始座席の上の物入れに入れなければいけないのです。文庫本やタブレットは手元に置く事を許してもらえることもありますが、ノートパソコンで仕事をすることができない場合もあります。足元は広いですが、非常に不便な座席です。

また飛行機の扉の付近はとても冷えるので、寒がりの方にも向かない席です。

自由に席を立てる通路側を確保

飛行機からの景色を楽しみに乗られる方も多いと思いますが、飛行時間が3時間以上のフライトでは自由に席を立てるストレスフリーな通路側の席がおすすめです。通路側に座っている人が寝てしまったり、映画を真剣に見ているとトイレに行きたくても私達シャイな日本人はなかなか声を掛けられません。クルー時代に窓側に座っているお客様に「トイレに行きたいから通路側の人を起こして!」と何度も頼まれた事があります。

ちなみに日本の国内線の場合は窓側の席がおすすめ。日本の国内線は比較的陸の上を飛行することが多いので、見所がたくさんあります。一度全国各地で花火大会が開催された日に乗務した際、空から何箇所もの花火を眺めることができ、とても感動しました。ANA国内線を利用される方はこちらの公式HPから搭乗便からの景色を調べる事ができます。飛行機の右側と左側では見える景色が違うので、座席指定の前に見たい景色を確認しておくとより一層空の旅を楽しめます。

仲間がいっぱい!子供が多いエリア

飛行機の中で子供がお利口にしていられるか不安な親御さんが多いと思います。実際はお利口にしていられる子供の方が珍しいものです。子供が比較的多いエリアに座れば、仲間がいるので子供がぐずっても罪悪感が少ないという声をよく聞きます。ビジネスマンだらけのエリアの中に座るより、親御さんも穏やかな気持ちで過ごせると思います。

子供が多いエリアはベビーベットを装着できる壁の前と飛行機の後方エリアです。ベビーベットをつけられる壁の位置はWebで座席を選択する際に確認できます。

絶対に避けたいトイレに近い席

私が一番苦手な席、トイレ付近の席。食後は長蛇の列が出来て、常に自分の座席の横に人が立っている状態になったり、トイレの臭いが漂ってきたり…。飛行機のトイレは流す際に大きな音がするので、その音も気になります。私はトイレ付近の席は選びません。

飛行機が揺れるのが怖い人は前の方がおすすめ

クルー時代に「飛行機が揺れるのが怖い!」と多くのお客様から言われたことがあります。私も揺れが怖い人なので、気持ちがすごく分かります。揺れが怖い方には飛行機の前方がオススメです!実は飛行機は前と後ろでは揺れ方が違うのです。飛行機が小さくなればなるほど、前と後ろの揺れ具合が変わってきます。飛行機の前方の方が揺れが穏やかなので、揺れるのが怖い人は前の方の席を選んだほうが、心穏やかに過ごせます。A320やB737という約160名乗りの小型機の後方の揺れはCAでも泣きそうになる人がいます。乗り物酔いする人にも前方の席をおすすめします。

新人CAは右側の後ろの方にいる?!

よく「若いCAに担当してもらうにはどこに座ればいい?」というとても失礼な質問を受けます(笑)その便のクルーの編成によっては全員ベテランCAという日もあり、なんとも答えづらい質問ですが…若めのCAは各クラスの右側後方にいる事が多いです。ただし担当エリアの違いもあり、こればかりは乗ってみないとわかりません。私は個人的にベテランCAのエリアに座るのが好きです。接客のクオリティが新人とは違います。

CAと向かい合う席について

機体によっては、各座席エリアの先頭列が、離着陸時のCA用座席と向かい合う形となっている場合があります(業界では「お見合い席」と呼ばれています)。この座席のメリット・デメリットに関しては、別途詳しく書きたいと思います。

搭乗前に座席の再考を

フライトを予約した際に選択した座席はオンラインチェックイン時や空港のチェックインカウンターで見直す必要があります。私は地上係員に搭乗する便の空席具合を聞いて、空席が多い場合にはゆったりと過ごせそうなところを選び直しています。例えば3人横並びの座席で、あえて真ん中の席を予約すると、両隣が予約されず空席のままとなり、フライト中ゆったりと過ごせることもあります。空席が多い場合、わざわざ他人の隣席を率先して選択する人は少ないからです(ただし、両隣が埋まってしまう最悪の事態ももちろん起こり得ます)。チェックインが締め切られ、それ以上乗客が増えなくなった後にラウンジや搭乗ゲートで隣が空席の席に変えてもらうこともできます。

搭乗後居心地の良い席を確保!

搭乗後に「あの席に移りたいな〜」と思った事はありませんか?CAに了承を得れば移動は可能です。各航空会社でルールが異なりますが、飛行機のバランスを崩さないように、移動できる人数に限りがあります。乗客の搭乗がひと段落したら、移動したい席の目星を付け、CAに目星をつけた席が空いていたら移動してもよいか予め聞いておきます。そして「飛行機のドアが閉まりました」という機内アナウンスが流れたら席を移動します。(飛行機のドアが閉まった直後はCAは保安業務で忙しいです。予め了承を得ておくとスマートです)

アップグレードは最後まで諦めない!

最後に座席選びからは少しズレますが、アップグレードに関して少しお話しします。マイルやアップグレードポイントやステータスの特権などを使ってアップグレードをする場合、航空会社によりますが基本的に事前予約が必要です。しかしマイルやポイントでのアップグレードの場合、競争率が高く、事前に座席が取れないこと多いです。

しかし諦めてはいけません!!アップグレードを狙えるチャンスは3回あります。

  1. 空港のチェックインカウンター
  2. ラウンジ
  3. 搭乗ゲート

フライト当日になると、フライトをキャンセルする人が出ます。事前に席が取れない場合でも当日に席が用意してもらえることがあります。まず空港のチェックインカウンターでアップグレードを申し込んでください。申し込んでお断りされた場合、多くの人がそこで諦めてしまうと思います。しかしまだチャンスは2回残っています。次のチャンスはラウンジ内のサービスカウンターです。チェックインが締め切られ空席が新たに生まれている場合もあるので、こちらでも申し出る価値はあります。そして最後のチャンスは搭乗ゲートのカウンターです。実際に、私はチェックインカウンターで断られるも、その後搭乗ゲートで頼み込みアップグレードしてもらえたこともあるので、快適な空の旅のために最後まで諦めないことをおすすめします。一瞬の恥を忍んで頼み込むことにより、その後の数時間がずっと楽になる可能性があります。

ちなみに国際線の場合、機内でのアップグレードは受け付けてもらえません。搭乗したら諦めましょう。

今回のまとめ

今回は私が実践している座席選びについて詳しくお話ししました。機内での服装や持ち物と同様、座席選びに少しこだわることでフライトが快適になります。参考にしていただけたら嬉しいです。

飛行機内で快適に過ごせる服装についてはこちらに詳しく書いています。

長時間のフライトを快適にする必須アイテムについてはこちらに詳しく書いています。