チリで最も高級と言われているワイン、Almaviva。バロン・フィリップとコンチャイトロの最強なコラボレーションによって作られたワインはムートンやオーパスに引けを取らない実力。こだわりが詰まったワイナリーの全貌を公開。
まるで南米のボルドー!高級チリワインの実力
最近日本でフランスワインに並び大人気なのがチリワイン。私が日本にいる間はチリワインは居酒屋やお値打ちなビストロに置いてある安物ワインというイメージであまり好んで飲みませんでした。2015年にワインエキスパートの資格を取得した私ですが、ワインスクールで出てくるワインはフランス・アメリカ・イタリア・ドイツ・オーストラリアなどが中心で南米ワインに触れる機会は限られていましたブラジルに引っ越す前にワインスクールの恩師に「南米のワイナリーの写真をたくさん撮って送ってくださいね」と言われ、せっかくの機会なので主人の駐在中に足を延ばそうと思っていました。
そして去年2016年の4月に念入りな下調べの結果、2つのワイナリーを訪問する計画を立てました。今回はそのうち1つのワイナリーAlmavivaについてお話ししたいと思います。
チリの最高級ブランド Almavivaとは?
ワインスクールの恩師にチリワインで最高級ワインはと尋ねると、即答でAlmavivaとお答えになりました。恥ずかしながら当時の私はAlmavivaといワインを知らなかったので、主人とワイナリーに行く前に、みっちりAlmavivaについて予習をしました。
ムートンとチリの最大手ワイナリーのコラボ
Almavivaはバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社とコンチャ・イ・トロ社のジョイントべェンチャーとして1997年に誕生しました。いかがですか、このスーパービックなコラボレーション。バロン・フィリップ様は言わずと知れたメドック格付け第1級シャトー・ムートン・ロスチャイルドのオーナー、コンチャ・イ・トロは日本にもたくさん輸入されているチリ最大のワインメーカーです。
バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド両社のワイン製造技術がつぎ込まれたAlmavivaは、ボルドーブレンドのコンセプトを取り入れた初のチリワインだそうです。ムートンとオーパスワンと同じコンセプトで作られたワインと聞き、チリでムートンやオーパスのような素晴らしいワインが飲めるのかと行く前から夫婦で高まりました!!!
Almavivaワイナリー見学は予約必須
Almaviva公式HPをご覧いただくと分かりますが、チリの他のワイナリーと違いネットで予約はできません。予約したい場合はHPに記載してあるアドレスに英語またはスペイン語で(ポルトガル語対応は不明)希望日時を送る必要があります。主人が英語でメールをしてくれました。翌日に広報担当の方から返事があり、ワイナリーツアーの詳細が送られてきました。
ツアーは1種類のみで約1時間のツアーでした。ツアー料金はUSD80で、Almaviva 2009年を1杯テイスティングできます。料金は現地払いでした。
ワイナリーへはタクシーで
私たちはサンチアゴの中心地に宿泊していました。AlmavivaのワイナリーはPuente Altoというサンチアゴから南に約30キロのところにあります。市内から車で約50分です。ワイナリーでたらふくワインを飲むのでタクシーを手配しました。ワイナリーは田舎にあり帰りのタクシーが捕まるか不安だったので、往復のタクシーを現地で手配する計画でした。
空港からホテルまで乗ったタクシーの運転手に明日Almavivaまでどうやっていこうか迷っていると話したところ、その運転手が往復送迎してくれるとのこと。最初にびっくりするような高額の料金で案内されましたが、主人がスペイン語で値切り契約成立。事前に頼もうとしていたタクシー会社よりお値打ちになり満足でした!往復+待機(計約4時間半)で約10,000円になりました。Almavivaはとても有名ですが、他の大きなワイナリーと違い観光地化していないため、オプショナルツアーはなく交通手段の手配は必須なのです。
次のページでは、チリ最高級ワインと呼ばれるAlmavivaの製造の裏側を大公開!!
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