パリから日帰りでも十分満喫できるシャンパーニュ地方。今回はランスにある元祖辛口シャンパーニュ“Pommery”のカーブ見学についてお話します。電車もカーブ見学も当日予約という行き当たりばったりな旅でしたが、美味しいシャンパンに酔いしれ大満足の旅でした。
シャンパーニュ地方は個人旅行がおすすめ
パリからTGV(フランス高速鉄道)で45分で行けるシャンパーニュ地方、ワイン好きなら死ぬまでに1度は訪れたい場所の1つではないでしょうか。パリ発着のオプショナルツアーもたくさんありますが、断然個人旅行の方がおすすめです。なぜならオプショナルツアーは好きなカーブを選ぶことができないからです。オプショナルツアーを検討したこともありましたが、どのカーブもパッとしない印象でした。大手メゾンのカーブに行きたいのであれば、個人で手配することをオススメします。
ランスorエペルネ
パリから日帰りシャンパーニュ旅行を検討しているのであれば、シャンパーニュ地方の主要都市ランスかランスより少し南の町、エペルネのどちらかを選んで回るのがおすすめです。
ランスの中心地。とても美しい町です。
パリ東駅からランスまではノンストップのTGVが出ています。1日に5・6本しか出ていませんが、乗り換えなしで45分でランスに到着します。シャンパンの産地として有名なランスですが、世界遺産に登録されているノートルダム大聖堂やサン・レミ大聖堂などシャンパンのカーブ以外にも観光スポットがたくさんあります。ランスはそこまでシャンパンに興味がない人も楽しめる町です!
Moët & ChandonやDom Pérignonのカーブがあるエペルネは一度TGVでランスまで行き、普通電車に乗り換えて行くのが一般的です。パリからエペルネまでの直通の電車もありますが、平日は運休、週末も数本しか運行していません。しかも電車の時間がどれも微妙なので、パリーランスーエペルネというルートで行く人が多いです。ランスーエペルネ間は電車で20分です。
日帰りでランスとエペルネの両方を回るのは厳しいので、今回私は世界遺産も楽しめ、街中心地に有名メゾンがたくさんあるランスを回ることにしました!
ノートルダム大聖堂は圧巻でした。ランスで外せないスポットです。
TGVはあらかじめ予約を!当日購入する場合はパスポートを持参
私は当日パリ東駅でTGVのチケットを購入しました。ランス行きの電車は本数がとっても少ないので、席を確保するのに苦労しました。チケットは事前にネットで買っておくことをオススメします。ちなみに当日券を購入する場合はパスポートが必要です。(私はパスポートのコピーで購入できましたが、友人は「原本が必要」と言われたそうです)
片道35ユーロ(2等級車両)でした。
駅前の観光案内所でカーブ見学の予約
前日にシャンパーニュへの日帰り旅行を決めたので、カーブ見学のネット予約はできず…。「ランスの観光案内所で当日予約できるよ」というホテルのフロントで聞いた情報を信じて、とりあえずランスまでやってきました。
ランス駅はこじんまりしています。
観光案内所(駅前支店)はランス駅を出て向かって右側にあります。駅から徒歩1分です。デスク1つしかない小さな観光案内所は観光客で溢れかえっていました。長蛇の列に並びましたが、意外と早く順番が回ってきました。スタッフの方が今日見学可能なカーブを教えてくれ、その中からポメリーをチョイス。スタッフが電話で予約をしてくれました。当日予約で行けるカーブがたくさんあり、拍子抜けしました。この観光案内所は日曜祝日はお休み、12:30から1時間お昼休憩でスタッフが不在になるのでご注意ください。
Office de Tourisme de Reims – Site Gare (Train Station)
住所:1 Cour de la Gare, 51100 Reims
営業時間:月〜土曜日 8:30-12:30/13:30-18:00
日曜・祝日定休日
まるで遊園地!ポメリーのカーブ見学
ポメリーのカーブ見学まで3時間ほど空き時間がありましたが、ノートルダム大聖堂を見て、ランチをしているとあっという間に時間が経ちました。ランスは小さな町ですが、見所が多い町なので、シャンパンに興味がない方にもおすすめの観光地です!
ポメリーはランス駅から歩くと40分の距離にあります。駅からの場合はタクシーで行くのが無難だと思います。バスも走っていますが30分程かかるので、時間のロスが大きいです。私は観光案内所でもらった地図を見ながら、ノートルダム大聖堂からポメリーまで歩いて向かいました。30分程で到着しました。
まるでテーマパークのような建物でとっても可愛いかったです。インスタ映えは間違い無しです!
まさかのハプニングで1時間待たされる
ポメリーにオンタイムに無事到着。しかし観光案内所のスタッフとポメリーのスタッフのミスコミニケーションが原因で1時間後のツアーに案内されることに…。お詫びの印にテイスティングのシャンパンをアップグレードしてもらえました。しかし周辺には何もないので、館内のショップでツアー後に買うものを物色して時間を潰しました。
夏でも防寒具が必要。カーブ見学開始!
1時間待ち、いざカーブ見学へ!私は英語のツアーに参加しました。フランス語訛りの英語は聞き取りにくかったですが、なんとか理解できました。
長い階段を降りた先にカーブが広がっています。
大量のシャンパンボトルを寝かせてある光景に大興奮!しかしこの興奮はカーブの真冬並みの寒さですぐに冷めました(笑)7月に訪問しましたが、なんとカーブの中は10度!!ガイドさん曰く、カーブはローマ時代の石灰岩でできていて、シャンパーニュ造りに理想的な温度を保つことができるそう。カーブは寒いと聞いていたので、念のためユニクロのウルトラライトダウンを持って行きましたが、大正解でした。どこのカーブもこのくらい寒いようなので、カーブ見学の際は防寒具をご持参ください。
1836年に誕生したポメリー。マダム・ポメリーが経営者になった1858年頃は甘口のシャンパンが主流だったそうです。しかしマダム・ポメリーは世界で初めて辛口シャンパーニュを考案し、これをきっかけに辛口シャンパンが流行したそうです。
60分のツアーでシャンパンの製造過程を一通り説明してくれます。
貴重なビンテージシャンパンが…。ガイドにいくらか聞いたところ、「プライスレス!」と一蹴されました。
アート作品が飾ってあるユニークなカーブ
ポメリーのカーブには新進気鋭のアーティストの作品が展示されています。
私が行った時はこのようなアーティスティックな作品がカーブのいたるところに展示してありました。エミール・ガレの作品も展示してあります。
お待ちかねのテイスティングタイム!
さあ待ちに待ったテイスティングタイム。ポメリーのカーブ見学ではテイスティングの前にひと試錬が待っています。簡単にシャンパンにはたどり着けないのです。
この急な116段の階段を登らないと行けないのです!!!とってもきついです。みんな途中で階段に座って休憩していました。
ソムリエがシャンパンの説明をしてくれます。階段を上って喉がカラカラです!
アップグレードされたシャンパンはPommery Grand Cru 2005でした!ツアーでは飲めない銘柄のようで、特別に裏から出してきてもらいました。お味はもちろん◎!1時間待ったかいがありました。
今回のまとめ
行き当たりばったりの日帰りシャンパーニュ旅行でしたが、満喫することができました。カーブの見学ツアーは専門用語が出てくるので、基本的なワイン、シャンパンの知識があるとより一層楽しむことができます!そして防寒具を忘れずに持参してください。
Pommery Tour
ポメリーのカーブ見学の予約はこちらからできます(英語)
住所:5 Place General Gouraud, 51100, Reims, France
TEL:+33 3 26 61 62 63
営業時間:9:30-18:00
見学料金: €20.00~ (テイスティング1杯付) / €30.00~ (テイスティング2杯付)
先程個人旅行がおすすめと言いましたが、日本語対応のツアーを希望の方は海外オプショナルツアー専門予約サイト「VELTRA」から予約するのが一番安心です。プライベートのパリ旅行で、パリから地方に行く際はこちらの「VELTRA」から予約しています。日本人ばかりなので、海外に来た感がないので嫌だなと思うのですが、日本人ばかりなのでスケジュール通り進むのが利点。ツアー会社もしっかりしていますし、参加者も秩序を守れる人種(笑)が多いので、気持ち良く参加できます。おすすめです。
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